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リネン村のお話⑧-2
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ドン、ドン、ドン、ドン。
ハリネズミさんはブタさんの家のドアをたたきました。
そしてブタの奥さんがでてくると大声で叫びました。
「奥さん、大変だ!ミミズクさんのマントがね、誰かに盗まれちまったらしいんですよ。まったく物騒な世の中になったもんだ、リネン村に泥棒がでるなんて。この世も末だね、あぁ、困ったもんだ!!」

ブタの奥さんは驚きました。
「まぁ、ミミズクさんの、あの素敵な青いマントが盗まれたんですって?
まぁ、お気の毒なミミズクさん。まぁ、どうしましょう?
おまわりさんには言ったのかしら?
ちょうどお隣のワン巡査部長がお家に帰っている頃だから、今から言って聞いてみますわ」

ハリネズミさんは言いました。
「それがいい!ワン巡査部長にかかれば犯人はすぐにわかるに違いない。
うん、それはいい考えだ!じゃぁ、頼みましたよ、奥さん」

困った困ったと言いながら、
ハリネズミさんは来た時とおんなじようにセカセカと帰っていきました。

さて、ブタの奥さんはすぐに犬のワン巡査部長の家に行きました。
そして、事の次第を細々とワン巡査部長に伝えました。

細々と…?

いったいどんなお話をしたのでしょうね?

ワン巡査部長は力強く言いました。
「わかりました。とにかく犯人を捜しましょう」
ブタの奥さんは「これで安心!」とワン巡査部長の家を出ました。

家に帰る途中で、ひょっこり土の中から顔を出したモグラ君に会いました。

モグラ君はいいました。
「これはこれは、ブタの奥さん、いいお天気ですね。
ところで、ミミズさんの話はききましたか?」

ブタの奥さんは言いました。
「ミミズさん?いいえ、聞いていませんよ。
それよりあなた、大変なの!ミミズクさんの青いマントが盗まれてしまったんですって。」

モグラ君はびっくりしました。
「青いマントですって?
みみずくさんのマントが盗まれたですって?」

モグラ君が急に青くなったのには気づかずに、豚の奥さんは続けました。
「ええ、そう。それはそれは綺麗な青のマントだったわ。
みみずくさんもお気の毒に、さぞかしガッカリしているでしょうねぇ
でもね、ワン巡査部長にお頼みしたからもう大丈夫。すぐに犯人を見つけてくれると思うわ」

それじゃぁね、と、豚の奥さんは家に帰っていきました。

「盗まれた?青い綺麗なマントだって?
あああ、これは大変だ!!」
モグラ君はますます青くなりました。
そして、大慌てで土の中にもぐりました。 ・・・続く・・・

リネン村、だらだらしていてごめんなさい・・・な、お話
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by kibimaru | 2009-10-31 04:09
地下より・・・。
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只今、地下に潜伏中・・・。
・・・ごめんね。
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by kibimaru | 2009-10-22 10:18
リネン村のお話 ⑧
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ある日、ミミズ君はとても具合が悪くなりました。
なんだかダルくて、そして寒気もするのです。

それで、仲良しのモグラ君に頼んで、看護士をしているネズミのチュー子さんを呼んでもらいました。

「こんにちは、みみずさん、具合が悪いのですって?
あら?何処にいるの?
かくれんぼをしている場合じゃないでしょう?」

湿った木の葉の下から、ミミズ君はか細い声で答えました。
『ここにいます。隠れているのではなくて、寝てたんですよ』

「まぁ!お気の毒に。熱は計りましたか?」

ミミズ君はますますダルそうに、そして言いました。
『熱?ぼくは熱なんて計ったことはありません。
だって、体温計をはさめないもの』

チュー子さんは驚いて言いました。
「まぁ!困った事!熱を計らなければ、病気の原因がわかりませんよ。
さて、どうしたものかしら?」

チュー子さんは考えました。そして、
「みみずさんの熱の計り方…、そうね、誰かが知っているかもしれないわ。
ちょっと待っててくださいね」
そう言って、ミミズ君の一番近所のりすの家に行きました。

りすの奥さんは看護師のチュー子さんに言いました。
「村中に伝言して、ミミズ君の熱の計り方を知っている人を探せばいいのですね?」
それから大急ぎで、近くのきつねの家に行きました。

きつねのお婆さんは、最近、ちょっと耳が遠くなっていました。
でも一生懸命にりすの奥さんの話を聞きました。
「はいはい、わかりましたとも。
私も知らんが、お隣さんにお伝えしましょう」

きつねのお婆さんは、今の伝言を間違えないようにと、ブツブツと独り言を口の中で繰り返しました。
「“ミミズク ノ ヤツ ノ カリタ・・・を知っている人はいませんか?”
って、たしかそう言ってたわねぇ。
ミズクの奴だなんて、随分、みみずくさんに失礼な言い方ねぇ。
でも、何を借りたんだったかしら?
年をとると忘れっぽくていけないわ。全部忘れないうちにお隣さんに伝えなくっちゃ」

どっこいしょ、そう言うときつねのお婆さんは隣の家に行きました。
隣はせっかちなハリネズミさんの家でした。

きつねのお婆さんがハリネズミさんの家のドアをたたくと、
すぐにハリネズミさんが顔をだして言いました。
「これはこれは、きつねのお婆さん。
先日は素敵なコートを貸してくださってどうもありがとうございます。
あったかくってお洒落で、とっても素敵なコートでした。」

ハリネズミさんがあんまり早口でまくしたてるので、
きつねのお婆さんはドキドキしてしまいました。
そうしてもっと喋ろうとするハリネズミさんを制して言いました。

「じつはね、みみずくさんがコートを誰かに貸したみたいなの。
あら?貸したのは私だったわね、ハリネズミさんに。
まぁ、いいわ。つまり、みみずくさんがコートを失くしてしまったらしいの。
それで探しているんですって。
誰か知らないかしら?」

ハリネズミさんはまた早口で言いました。
「僕は知りませんね。でも、わかりました。早速お隣さんにそう言って聞いてみましょう。ミミズクさんがコートを失くしちまったんですね?アレは素敵なマントだった!そりゃあ大変だ!!」

そうして、ハリネズミさんはきつねのお婆さんを追い越して、近くのブタさんの家に走っていきました。

秋の真ん中、リネン村の長くてごめんなさい のお話①  ・・・続く・・・
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by kibimaru | 2009-10-13 01:54
リネン村のお話 ⑦
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あるところに、泳ぎの下手くそなワニがいました。

泳ぎが下手くそでちっぽけですが、心の優しい女の子の白いワニでした。

白ワニさんには好きなワニがいました。
立派な姿をした青年ワニで、当然誰からも好かれているようでした。
「泳ぎの下手な自分なんかどうせ相手にしてもらえない」、
白ワニさんはそう思って、いつも遠くから眺めているだけでした。

その日も白ワニさんは、女の子に取り巻かれて川の中央にいる青年ワニを
ただ遠くから、憧れて眺めていました。

突然、青年ワニの周りがバタバタと騒がしくなりました。
「あ、足がつった、助けてくれ!」

青年ワニは立派な体をした大きなワニです。
周りの女の子ワニ達にはどうしてよいかわかりません。

急な川の流れの中で、青年ワニは浮き沈みして流れ始めました。

「た、助けてくれ!」

川べりにいた白ワニさんは「大変だ!」と思いました。
そしてすぐさま川に飛び込みました。

ですが、泳ぎの下手な白ワニさんはどうしていいかわかりません。
それでも、なんとか彼を助けたいと思いました。

すると、不思議なことに白ワニさんのお腹がスッと軽くなりました。
そうして川の中央に向かっているではありませんか。

白ワニさんはグングンと川を進みました。
不思議だけれど、考えている暇もありません、
青年ワニを助けなければ!

そうして、白ワニさんは青年ワニの前にまわって叫びました。
「わたしの尻尾にかじりついてください」

青年ワニが尻尾にかじりつくと、
白ワニさんは、岸をめがけてダッシュしました。

青年ワニは岸にたどり着いて言いました。
「ありがとう、ちっぽけなお嬢さん、
ちっぽけだけれど、なんて強いんだ!」

白ワニさんは正直に言いました。
「いいえ、わたしはちっとも強くなんてありません。
普段は泳ぐことも上手にできないダメなワニです。

でも、何故か今はあんなに泳げました。
きっと神様が素敵なワニさんをお助けになりたいと思ったのでしょう」

青年ワニは言いました。
「私が足がつって川で溺れるなんて、生まれてはじめての出来事です。
きっと神様があなたに出会うためにチャンスをくれたのでしょう。
結婚してください」

白ワニさんは驚きました。
でもとても喜びました。

そうして二人は結婚しました。

遠くで、黒ワニ君が白ワニさんを見つめて「良かったね」と、声に出さずに祝福していました。体中びしょ濡れで、おまけにハァハァとまだ息を苦しくあえがせながら。

そうして、黒ワニ君はリネン村に帰っていきました。
後姿がちょっぴり淋しそうでした。

リネン村の生き物たちのちょっぴり切ない恋のお話。
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by kibimaru | 2009-10-05 08:39


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